令和6年度 写真コンテスト 結果発表
機関誌およびホームページにてご案内しました「写真コンテスト」には、県内会員事業所被保険者の皆様から、40点の応募作品が寄せられました。全日本写真連盟関東本部委員・丹羽敏憲先生による厳選なる審査の結果、次の方々の作品が入賞されました。
推 薦 |
大田 弘明 | 東製株式会社 |
特 選 |
横張 正之 |
キッコーマン株式会社 |
準特選 |
倉持 伊佐男 |
有限会社くらや |
秀 作 |
酒井 朝子 |
株式会社酒井設備工業 |
※敬称略 |
デジタル時代を迎えた写真界も社会情勢に呼応して、カメラから携帯電話(SNS)に進化している様子が応募作品にも現れてきた。日常生活にマッチして、軽量化、取扱の利便性から大歓迎です。さらに歴史や文化を精細に描写、感情を訴える技能が高まるように一歩前進するのも、間もないようだ。自然現象、スナップ写真、家族、環境等の楽しい情景など、世界情勢にも広がる想いを寄せて、社会の変動を見逃せない世相の中で写真が刺激剤となるのは意義深い。写真が真実を物語る役割を果たしていること、現代を記録に残して、将来に夢を託す虹の架け橋になれば、本懐とするところであります。
入賞作品紹介
推 薦 「晩秋の日比谷通り」 大田 弘明 氏 東製株式会社

皇居外苑の散策コースで出会った日比谷通りの銀杏並木です。晩秋の陽射しが明るく黄金色に、若木の街路樹を多階調に染めて、美しく飾っている。更に、前景には、水鳥の遊ぶ池を配置して、揺らぐ豊かな自然の色彩を遺憾なく写し込んで醍醐味を味わわせてくれた。秋の感覚を満喫出来る素晴らしい仕上がりを賞賛する。
特 選 「菜の花の咲く旧型客車」 横張 正之 氏 キッコーマン株式会社

房総丘陵には私鉄沿線が比較的多い。菜の花畑を走るローカル線小湊鉄道で旅する気分も格別で、鉄道ファンには懐かしさが先頭に立つ。広角レンズの機能を活かして、青空の下、川を渡る想い出のツートーンカラーの車輌を主役に位置付け、丸ごと余す所なく写し込めるのが嬉しい。
特 選 「夜を走る」 河合 正雄 氏 社会福祉法人豊富福祉会
東京-千葉に跨る首都高速湾岸線の車の流れを葛西臨海公園の高台から撮影したようですね。年の瀬に、充分絞り込んで、スローシャッターで、シッカリと車の頻繁な流れを綺麗な画像にまとめた軌跡が印象的です。賑やかな交通量の多い事が社会発展の成果なのでしょう。
準特選 「我が孫の未来(2)」 倉持 伊佐男 氏 有限会社くらや
夏の早朝、海辺にて、若者たちがガードレールのフレームに腰掛けて、茜色に染まる空からの日の出を待っている。半袖シャツの若者たちは、シルエット表現なので海に向いて並んだのかカメラ側にむいているのか議論を残すが、孫の世代間交流の弥栄を熱望する余韻を残している。
準特選 「マイ富士山」 河合 千賀子 氏 社会福祉法人豊富福祉会
正月のしめ飾りと新年を迎える富士山の夜明け前の組み合わせ構成により、奥行きのあるデザインの構築に成功している。独創的な河合さんの個性豊かな作品であります。スマホ作成による利便性が有効活用された長所を考えると、大いに飛躍が期待される。楽しみにしています。
秀 作 「雲海」 酒井 朝子 氏 株式会社酒井設備工業
熊本県球磨郡多良木町から上るアポロ峠からの雲海と言うことで、天草を見下ろせる辺境の地ですが、枯れススキを前景に雲海に連なる山並みをスッキリとまとめています。携帯電話を使用しての作品なので、水平線の傾きが気になります。プリントするプロセスで補正すると良いでしょう。
秀 作 「我が孫の未来(6)」 倉持 伊佐男 氏 有限会社くらや
菜の花畑の中に埋まったような背景の作り方が功を奏して、母親が子供を抱き上げる仕草に顔の表情はよく見えなくても、愛情の力強さが伝わってくるのが素晴らしい。斜光線を上手に使ったことが、親子の感情表現に効果的な事と、作者のカメラポジションも良かった。