令和3年度 写真コンテスト 結果発表

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機関誌『社会保険ちば2021年秋号』およびホームページにてご案内しました「写真コンテスト」には、県内会員事業所被保険者の皆様から、45点の応募作品が寄せられました。全日本写真連盟関東本部委員・丹羽敏憲先生による厳選なる審査の結果、次の方々の作品が入賞されました。

 

推 薦

戸口 昌彦

レヂノルーフテック(株)

特 選

横張 正之
河合 正雄

キッコーマン(株)
(社福)豊富福祉会

準特選

芦田 幸男 誠自動車(株)

秀 作

河合 千賀子
酒井 朝子
目良 茂

(社福)豊富福祉会
(株)酒井設備工業

(一財)千葉県社会保険協会

※敬称略

 

総評  全日本写真連盟関東本部委員 丹羽 敏憲先生

 

 作品の題材は千葉県内に留まらず、自然にしろ、観光写真的なテーマにしろ、広範囲に発展していく傾向にあり、コロナ禍でも、行動力、新規な興味を発掘していく熱意が伝わってくる。身近な題材にも深く掘り下げた社会現象に共感するものが目についた。デジタル技法も進化して、スマホ領域にまできていることも望ましい。広い世代の共通メディアに密着してきた。入賞作品はいずれも美しく優雅に心に伝わるものを持って何かを訴えている。日常生活の中にも写真の題材は多く、人生に連結する。夢とロマンを追及するモチーフのしっかりとした作品も見逃せない。プロ意識を秘めた立派な作品もあり、喜ばしい。

 

 

入賞作品紹介

推 薦 「春満開」 戸口 昌彦 氏 レヂノルーフテック(株)

 

講評:

川辺の土手に桜が咲いて、水面にその影を映す。穏やかに、ツートーンカラーの在来線の音を聴きながら、平和な肌触りの空気感をしっかりと捉えて、ここに巡り来ている季節の春を満喫している。

特 選 「水鏡」 横張 正之 氏 キッコーマン(株)

 

講評:

深山の紅葉の中を走る列車は秋の旅心を乗せている。汽笛がこだまして、紅葉の中を見え隠れして、鉄橋を渡る自然に溶け込む姿には銀河鉄道にも似た夢を乗せて、二重に見せる湖畔からの幻想に融合している。


特 選 「港の夕暮れ」 河合 正雄 氏 (社福)豊富福祉会

 

講評:

夕陽が捉えた刑部岬からの展望は、震災・津波の被害から立ち直って、飯岡港内の緑公園、光る繋留の漁船、市場の灯かりに静かに囲まれて、穏やかに暮れてゆく、復興した優美な画面に収められている。


準特選 「高架下の立葵」 芦田 幸男 氏 誠自動車(株)

 

講評:

橋脚のコンクリート壁を背にして、所かまわず伸びて、立派な花を見せてくれるタチアオイ。紅白の花弁が青空に向かって太陽からのエネルギーを存分に受けている。元気いっぱいの花弁に生命力を漂わせている。


秀 作 「雨宿り」 河合 千賀子 氏 (社福)豊富福祉会

 

講評:

紫陽花の雨に足止めされ乍らも、茶室の丸窓の前に立って、先の道案内の相談をしている母親と子どもでしょう。人込みを避けて、一つ傘でマスク姿のふたりの会話が親密な関係を表している。雨もまた楽しい。


秀 作 「風よ吹け!屋根より高く」 酒井 朝子 氏 (株)酒井設備工業

 

講評:

初夏の訪れを待ち詫びて、空にはためく鯉のぼりは甍の屋根によく似合う。地面の下の方で泳いでいるのは、子沢山を証明するものかもしれない。青空にはもっと余裕がある。


秀 作 「夏夜の月あかり」 目良 茂 氏 (一財)千葉県社会保険協会

 

講評:

満月の月明りに照らされて、光る海面。月の浜辺で、芝生に寝転がる木の根っこの配置が面白い。両腕を広げた子供の様に、バンザイしている。月夜の灯かりの中に自然が活きている。


 

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