令和5年度 写真コンテスト 結果発表
機関誌およびホームページにてご案内しました「写真コンテスト」には、県内会員事業所被保険者の皆様から、40点の応募作品が寄せられました。全日本写真連盟関東本部委員・丹羽敏憲先生による厳選なる審査の結果、次の方々の作品が入賞されました。
推 薦 |
河合 正雄 |
(社福)豊富福祉会 |
特 選 |
横張 正之 |
キッコーマン(株) |
準特選 |
河合 千賀子 |
(社福)豊富福祉会 |
秀 作 |
佐藤 忠和 |
京葉シーバース(株) |
※敬称略 |
写真文化を通して、目まぐるしく移り変わりの激しい社会情勢の激動を感じながらも、次世代への目標達成を目指して、積極的に記録に残そうとする作品が多く寄せられました。千葉県人が競って、新鮮で美しい自然環境を育て、動植物ネーチャーの共存を志向し、教育文化に支援を怠らない風潮が随所に観察されたことは喜ばしいです。写真コンテストの題材が自由作品になっており、撮影ルールやマナー違反にならない限り、日常生活に関わる喜怒哀楽の中から、時代感覚を心得た表現が写真を楽しい物語にして見せてくれています。
入賞作品紹介
推 薦 「旅のはじまり」 河合 正雄 氏 (社福)豊富福祉会
豪華客船の船旅がこれから始まる。横浜大桟橋から見送る人々の名残惜しい気配を後にして、新天地の観光物産の華を夢見ての旅路が待っているだろう。動き始めた船からも、手を振って応えている姿が想像され、未練が残る。出帆するこのせつなを、スローシャッターでの流れるような表現にして、素晴らしい感傷の琴線に触れるトキメキを印象づけている。
特 選 「男体山バックに走る大樹号」 横張 正之 氏 キッコーマン(株)
日光の大自然のなかを煙を靡かせながら、悠然とはしる蒸気機関車は、大樹号。SLファンを熱烈にわかせている。男体山バックに谷川を渡って走る勇姿で、活躍しているのが頼もしい。日光東照宮の参拝、日光国立公園、数ある温泉街、繁栄の歴史をいつまで支えてくれるのか。
特 選 「早春の浜辺」 大田 弘明 氏 東製(株)
アロエの赤色の花咲く、静岡下田は爪木崎の浜辺の美しい作品です。寒さに負けずに咲く。アフリカ原産の多肉質植物は葉にトゲがあるのでサボテン種と思われるがユリ科なのです。薬草として万能な即効力が実証。料理や美肌作りなどにも効果的と聞くと、更なる宝物である。
準特選 「がんばれ、玉入れ」 河合 千賀子 氏 (社福)豊富福祉会
浦安のこども園での玉入れ競争に、親子共々、集中している。赤色のお手玉を園児は拾って籠の中に投げ入れる。親も距離をおいて、その応援をしている。予行演習もしたのだと思われるが、こども達の多様性が見えて興味深い。晴れた日中の楽しいゲームが覗けた。
準特選 力及ばず」 秋葉 景子 氏 (株)秋葉商店
中学校の綱引き競技に参加して、思う存分の力を振り絞って、悔いのない勝利をあげたかと思えば、そこはもう年頃の女性軍のこと、品を繕って、本気の力は出してこない。負け戦は綺麗に笑顔で流そうという結果は予想通りの行動でしょう。タイトルにも工夫凝らした表現です。
秀 作 「七転八起、今年はタツ」 佐藤 忠和 氏 京葉シーバース(株)
保育園の運動会でのゴール直前のアクシデント。キレイに整備整頓された芝原は裸足でも、怪我しないような安全に見える。頑張って、コースからはみ出して、オーバーワークで転びそうなこどもさんに激励が飛ぶ。「今年はタツ」だと。首尾良く、立直れれば良かったですね。
秀 作 「黄金色に見とれて」 酒井 朝子 氏 (株)酒井設備工業
八千代市の村上緑地公園には、四季を彩る花畑の他に、銀杏など樹林でも季節の移ろいを堪能させてくれる。晩秋の陽射しは脚が長く、木々の隙間から黄葉を何時までも照らしてくれ、黄金色の諧調を際立たせてくれる。地面一杯に積もった落ち葉も風情に加勢して癒やしてくれる。
秀 作 「悠久の時」 岩間 進 氏 八街商工会議所
房総丘陵の冬景色は深い谷合に妙味がある。君津市を横断する房総スカイラインからの展望を思わせる。標高400mに満たない尾根筋だけを朝靄の中から浮き立たせた奥行き深い自然の風景描写は、読者に、目覚めたばかりの幻想的な悠久の時を感じさせるであろう。